レンタルサーバーとは? 個人事業主向けに必要な理由とドメインとの違いを解説

「ホームページを作るには、サーバーの契約が必要です」

そう言われても、サーバーが何か分からなければ、何のためにお金を払うのかも分かりませんよね。

教室や相談、制作・サポートなどの仕事を始めるとき、最初からITの用語に詳しい必要はありません。

レンタルサーバーは、ホームページの情報をインターネット上に置き、見に来た人へ届けるための場所と仕組みを借りるサービスです。

この記事では、何も知らないところから準備する個人事業主の方に向けて、サーバーの役割、ドメインやWordPressとの違い、自分で契約が必要になる場合を順番に説明します。

レンタルサーバーは、ホームページを公開しておくための仕組み

ホームページには、サービス案内の文章、プロフィールの写真、ページの見た目を整えるデータなどが使われています。

自分のパソコンに原稿や写真を保存しているだけでは、それらが誰でも見られるホームページになるわけではありません。

インターネット上から閲覧できるように、情報を置き、アクセスに応じて届ける仕組みが必要です。その役割を担うのがサーバーです。

サーバーという言葉は、情報を届ける役割を持つコンピューターや、その仕組みを指します。レンタルサーバーを使う場合、ご自宅にその機械を置いて動かす必要はありません。

お客さんがホームページを見るときの流れ

例えば、教室の体験レッスンを調べる人がいるとします。

  1. スマホでホームページへのリンクを開く
  2. そのページの情報が、インターネットを通じてサーバーから届く
  3. スマホの画面に、文章や写真が表示される

仕組みを大まかに表した流れですが、最初はこのくらいの理解で大丈夫です。

サーバー上でホームページを公開していれば、ご自身のパソコンの電源を切っていても、通常は見てもらえます。お客さんが開くたびに、手元のパソコンから写真を送る必要はありません。

「レンタル」は、設備を自分で用意せずに借りること

自分で公開用の設備を用意し、動かし続ける方法もあります。ただ、個人の仕事の案内を作るために、そこから始める必要はありません。

レンタルサーバーでは、提供会社が用意する設備や利用環境を借ります。利用者は管理画面などを使って、ホームページを設置・管理します。

参考:WordPress公式・ホスティングについて

サーバー・ドメイン・WordPressは、それぞれ役割が違う

この3つが一度に出てくると、混乱しやすくなります。まずは別のものとして整理しましょう。

言葉役割個人の仕事のサイトで考えると
サーバー情報やプログラムを置き、ページを届けるサービス案内を公開しておく環境
ドメインサイトのアドレスに使う名前example.comのような名前
WordPressページを作成・更新するソフトウェア案内文や写真を入れ、公開するための道具
ホームページお客さんが実際に見るページサービス内容・料金・プロフィールなどの案内

ドメインは、サイトを見つけるための名前

例えば「https://teclab.jp/web-design/」というURLなら、ドメインは「teclab.jp」の部分です。URL全体とドメインは、厳密には同じ意味ではありません。

最初は、サーバーを情報を置く場所、ドメインをその場所へ案内する住所のようなもの、と考えると整理しやすいと思います。

ドメインを取得するだけでは、ページの文章や写真は出来上がりません。サーバーだけ契約しても、サービス案内が自動で完成するわけではありません。

参考:WordPress公式・ドメインとホスティングの基礎

WordPressは、ホームページを作るための道具

WordPressでは、管理画面から文章を書いたり、写真を入れたりしてページを作ります。

自分でサーバーを契約して運営するWordPress.org版の場合は、WordPressが動く環境へ設置して使います。レンタルサーバー会社が、設置を助ける機能を提供している場合もあります。

なお、WordPress.comという、公開する環境まで含めて利用できるサービスもあります。同じ「WordPress」という名前でも、どちらの方法を選ぶかで準備や費用が変わります。

参考:WordPress.com公式・無料プラン

ドメイン名の選び方や更新費用については、ドメインとは? 個人事業主向けの入門記事で説明しています。

個人事業主は、必ずレンタルサーバーを契約するの?

必ず自分で別途契約する、というわけではありません。ホームページの作り方によって変わります。

WordPressを自分のサーバー環境で使う場合

WordPress.org版を設置して運営するなら、動作するサーバー環境を用意します。レンタルサーバーを契約する方法は、その選択肢の一つです。

制作を依頼する場合は、どのサーバーを使い、誰が契約するかを先に相談しましょう。すでに使える契約があるなら、追加が必要かを確認します。

ホームページ作成サービスを使う場合

Wixなど、ページを作る機能と公開する環境を一緒に提供するサービスもあります。そのサービス内で公開するなら、通常は別のレンタルサーバーを用意する必要はありません。

参考:Wix公式・無料サイトとアップグレードしたサイトの違い

サイト作成サービスを使うと決めているのに、別途サーバーも契約すると、使わない支払いが増える場合があります。まず制作方法を確認してください。

SNSや予約ページだけで案内している場合

今のところ自分のホームページを作らず、SNSや外部の予約ページで案内しているなら、そのためだけにレンタルサーバーを契約する必要はありません。

自分の仕事の情報をまとめた場所が必要かどうかから考えたい方は、個人事業主にホームページは必要かをご覧ください。

制作費とは別に、サーバー代がかかるのはなぜ?

制作費は、文章やデザインを整え、ページを作る仕事への費用です。サーバー代は、公開して使う環境の利用料です。

費用何に対するお金か
制作費構成・原稿・デザイン・ページ制作など
サーバー代ホームページを公開する環境の利用料
ドメイン代サイトの名前を取得・維持する費用
保守・更新費システムやページ内容の管理を依頼する費用

契約によっては、サーバー代とドメイン代がセットになっていたり、保守費に一部の利用料が含まれていたりします。すべてを別々に足す前に、どの料金に何が含まれるか確認しましょう。

サーバー会社へ利用料を払っていても、教室の日程やサービス料金の文章を自動で直してくれるとは限りません。設備の管理と、ホームページの内容を更新する仕事は分けて考えます。

サーバー代は、月額表示と支払総額を分けて確認する

レンタルサーバーの料金は、プランや契約期間によって変わります。

「月額○円」と表示されていても、一か月ずつ支払う方式とは限りません。契約期間分を一括で支払う場合もあります。

例えば、月額換算1,000円で12か月分を前払いするなら、支払いは12,000円です。これは計算方法を示す仮の数字で、特定の会社の料金ではありません。

確認したいのは、次の4つです。

  • 最初に、いくら支払うか
  • 何か月分の契約なのか
  • 同じ期間で更新すると、いくらになるか
  • ドメインや追加機能の費用が別に必要か

初回だけの割引と、その後もかかる費用を分けると、続けられる金額かを判断しやすくなります。

初めてなら、何を見て選べばよい?

最初から、仕様表のすべての数字を理解する必要はありません。まず次の点を確認しましょう。

① 作りたいホームページに対応しているか

WordPressを使いたいなら、WordPressへの対応と設置方法を確認します。会員機能など特別な仕組みが必要なら、制作する人へ必要条件を聞きます。

② 無理なく続けられる費用か

初回だけでなく、更新時の支払いも確認します。必要以上に高いプランを選ぶ前に、予定するサイトに必要な条件を整理しましょう。

③ 困ったときに、確認できる案内があるか

公式の操作説明や問い合わせ方法を確認します。サーバーの相談と、個別のページ修正を頼めるかは別なので、サポートの範囲も見ます。

④ バックアップとSSLをどう用意するか

バックアップは、問題が起きたときに戻すためのデータの控えです。自動で保存されるかだけでなく、対象・保存期間・戻し方も確認します。

SSLは、ページを見る人とサーバーの間の通信を暗号化する仕組みです。URLが「https://」で始まるサイトに関係します。対応していても、サイト全体の安全がそれだけで保証されるわけではありません。

⑤ 誰が契約・管理するか

自分で管理するのか、制作する人に一部を依頼するのかを決めます。契約者、料金の支払先、連絡用メール、更新手続きの担当を確認しておきましょう。

制作を依頼する予定なら、申し込みの前に相談すると、不要な契約や重複した設定を避けやすくなります。

エックスサーバーとConoHa WINGは、この「借りる先」の候補

エックスサーバーやConoHa WINGは、WordPressのホームページを公開する環境を借りる際の候補です。

名前だけ聞くと別の難しい道具に見えるかもしれませんが、まずは「どの会社の環境を借りるかを選ぶ」と考えてください。

具体的なプランや契約条件は、エックスサーバーとConoHa WINGの比較・契約前チェックで整理しています。サーバーの役割がつかめてから、次の段階として読んでもらえれば大丈夫です。

よくある質問

Q
自宅のWi-Fiがあっても、サーバーは必要ですか?
A

自宅のインターネット回線は、パソコンやスマホをインターネットへ接続するためのものです。ホームページを公開しておく環境とは役割が違います。

サーバーを別に契約するかは、利用する作成方法やサービスに公開環境が含まれているかで判断します。

Q
サーバーとドメインは、同じ会社で契約しないといけませんか?
A

必ず同じ会社である必要はありません。同じ会社のセットで用意する方法も、別に取得したドメインを使う方法もあります。初めてなら、設定や更新を誰が管理するかも含めて選びましょう。

Q
契約した後は、何もしなくてよいですか?
A

契約の更新と、ホームページの管理は続きます。WordPressの更新、受付の確認、料金・日程の変更なども、誰が担当するか決めておきます。

Q
解約すると、どうなりますか?
A

そのサーバーだけで公開しているサイトは、利用終了後も同じように表示できるとは限りません。ドメインやメールへの影響も確認し、別の環境へ移す場合は、解約前に移行とデータ保存を準備します。

まとめ:まずは「公開するための環境を借りる」と覚えよう

レンタルサーバーは、ホームページの情報を置き、見に来た人へ届けるための環境を借りるサービスです。

  • サーバー:ページを公開する環境
  • ドメイン:サイトのアドレスに使う名前
  • WordPress:ページを作成・更新する道具

この違いが分かれば、最初の準備としては十分です。次に、ご自身の作成方法でサーバーの別契約が必要か、必要なら誰が契約・管理するかを確認していきましょう。

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準備や制作を手伝ってほしい方は、ホームページ制作のご案内もご覧ください。

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