「5ページでこの金額なら、お願いしてもよさそう」
ホームページの見積もりを受け取ると、まず合計金額に目が行くと思います。でも、同じ「5ページの制作」でも、含まれる作業が同じとは限りません。
原稿は自分で用意するのか。スマホでの表示も調整してもらえるのか。公開後に料金を変えるときは、別の費用がかかるのか。
見積もりでは、金額と一緒に「どこまで作ってもらえるか」「自分が何を準備するか」「どんな場合に追加費用がかかるか」を確認しましょう。
この記事では、個人で教室や相談、制作・サポートなどの仕事を営む方に向けて、依頼前に確認したい項目を整理します。
見積もりは、同じ条件にそろえて比較しよう
例えば、次の2つの見積もりがあったとします。
| 確認項目 | Aの見積もり | Bの見積もり |
|---|---|---|
| ページ数 | 5ページ | 5ページ |
| 原稿 | 完成した文章を依頼者が用意 | 提供された情報をもとに整理・編集 |
| 写真 | 依頼者が用意 | 依頼者が用意 |
| 修正 | 1回 | 2回 |
| 公開作業 | 別途相談 | 含む |
これは比較のための架空の例です。
同じページ数でも、原稿の準備や公開作業を含むかで、頼める内容が変わります。金額だけを比べると、後から必要な作業が出てくるかもしれません。
一方、原稿も写真も準備できているなら、制作だけを依頼する方法が合う場合もあります。作業が多く含まれる方を一律に選ぶのではなく、ご自身が必要とする内容にそろえて比較しましょう。
費用の全体像から確認したい方は、個人事業主のホームページ制作費用をご覧ください。
依頼前に確認したい8つの項目
1.ページ数と、各ページに載せる内容
「5ページまで」という案内があれば、まずページの内訳を確認します。
例えば、トップページ、サービス案内、プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシーで5ページです。複数のサービスをそれぞれ別ページで紹介するなら、必要なページ数が増える場合があります。
また、同じ1ページでも、短い紹介と、写真や説明が多い長いページでは作業が違います。掲載する情報や分量、原稿の範囲まで確認しましょう。
「何ページ必要か分からない」という場合は、先にホームページに載せる内容を書き出すと相談しやすくなります。
2.原稿と写真を、誰がどこまで用意するか
「文章も相談できます」という説明だけでは、実際の担当範囲は分かりません。
原稿の整理や作成が含まれる場合は、対象のページや文字数の目安も確認してください。
写真についても、自分が撮影するのか、素材写真の提案があるのか、撮影を依頼できるのかを分けて考えます。写真素材やロゴなどに別料金がかかる場合は、その費用も確認します。
ご自身で用意する写真は、掲載してよいものかも確認しておきましょう。
3.デザインを、どこまで調整してもらえるか
既存のテーマやテンプレートを使う制作と、構成や見た目を個別に作り込む制作では、作業範囲が違います。
テンプレートを使う場合も、色・書体・配置・写真の見せ方など、何を変更できるかを確認しましょう。「自由に変更できる」と思っていた部分が、別の作業になる可能性があります。
参考サイトを見せる場合は、「この色合いが好き」「料金表が読みやすい」など、どこを参考にしたいかまで伝えると、希望を共有しやすくなります。
スマホでの表示や操作をどこまで確認するかも、この段階で聞いてください。
4.フォーム・予約・決済などの機能
お問い合わせフォームと、日程を選べる予約機能、料金を支払う決済機能は、別のものです。
「申し込みができるようにしたい」と伝えるときは、お客さんが何をできればよいかを具体的に説明しましょう。
| 希望すること | 確認する内容 |
|---|---|
| 相談や見積もりを受け付けたい | フォームの項目、通知先、送信確認 |
| 体験レッスンを予約してほしい | 空き日程の表示、人数管理、予約確定の方法 |
| 事前に料金を払ってほしい | 決済方法、外部サービスの利用、継続費用 |
| 外部の予約サービスを使いたい | リンクで案内するか、サイト内へ表示するか |
必要な機能をサイト内にすべて組み込まず、外部サービスへ案内する方法もあります。制作費に加えて、サービスの月額料金や利用手数料が発生するかも確認してください。
5.修正回数と、修正に含まれる内容
「修正2回まで」とあっても、何を1回と数えるかは依頼先によって異なります。
例えば、確認した内容を一度にまとめて送るのを1回とするのか、各ページで2回ずつなのか。どの工程で修正できるのかも聞いておきましょう。
誤字の修正と、合意した後にサービス内容やページ構成を大きく変える作業では、扱いが異なる場合があります。
「修正」として頼める範囲と、「追加制作」になる範囲を、例を挙げて確認すると分かりやすくなります。
6.公開作業と、検索への基本設定
ページを作るところまでなのか、インターネット上へ公開する作業まで含まれるのかを確認します。
「SEO対応」という表現があれば、具体的に何を行うかを確認してください。基本設定、記事の作成、公開後の分析・改善では、必要な作業が違います。
検索順位は制作会社が自由に決められるものではありません。Googleも、検索結果での1位を保証できる人はいないと説明しています。
参考:Google 検索セントラル「SEO業者の利用を検討する」
7.公開後の維持費と、保守・更新の範囲
制作費とは別に、サーバーやドメイン、有料テーマ、外部サービスなどの利用料がかかる場合があります。
まとめて請求されるのか、自分で契約・支払いをするのかも確認しましょう。
保守を依頼する場合は、月額料金だけでなく、次の内容を確認します。
これらがすべて含まれるとは限りません。「軽微な修正」に対応する場合も、量や回数、対象を具体的に聞いてください。
月額保守も検討している方は、保守を頼む前に確認したい更新・管理の範囲で、文章修正・バックアップ・不具合対応などの担当を整理してみてください。
WordPressには、文章の書き換えとは別にシステムの更新があります。公式資料でも、更新と、その前のバックアップが案内されています。
参考:WordPress公式ドキュメント「Updating WordPress」
仕組みから確認したい方は、WordPressでできることと管理の注意点も参考にしてください。
8.契約・管理情報と、依頼が終わった後の扱い
制作や管理を任せる場合も、ご自身の仕事で使うサイトの情報は把握しておきましょう。
管理情報や引き継ぎ作業の範囲によって、その後の運営方法が変わります。契約終了時に初めて考えるのではなく、依頼前に確認しておくと、費用も含めて検討できます。
追加費用は「何を変えると発生するか」を聞いておこう
追加費用があること自体が、問題とは限りません。最初の範囲から作業が増えれば、費用の相談が必要になることもあります。
例えば、次のような変更です。
確認したいのは、追加作業になる条件と、費用の決め方です。
「追加が必要になったときは、作業を始める前に、内容と金額を案内してもらえますか」と聞いておきましょう。
同時に、依頼者側も変更したい内容を早めに伝え、作業範囲と公開時期への影響を確認します。
見積もりを頼むときは、このメモを送ってみよう
まだ詳しい内容が決まっていなくても、分かることと相談したいことを分けて伝えられます。
| 項目 | 書いておくこと |
|---|---|
| 仕事の内容 | 誰に、どんな教室やサービスを提供しているか |
| 作りたい理由 | 新規開業、案内の整理、既存サイトの見直しなど |
| 必要な案内 | サービス、料金、プロフィール、依頼の流れなど |
| 申し込み方法 | フォーム、電話、DM、外部の予約サービスなど |
| 用意できるもの | 原稿、メモ、写真、ロゴ、現在のサイトURL |
| 公開後の更新 | 自分で直したい内容と、任せたい作業 |
| 予算と時期 | 制作予算、継続費用の目安、公開希望日 |
予算を伝えるときは、制作費だけの予算か、サーバーなどの費用も含むのかを添えましょう。税込・税別、支払時期も確認します。
公開希望日がある場合は、原稿や写真をいつまでに用意するか、確認に何日使えるかも相談します。自分の準備や確認が制作日程に含まれることを考えておくと、予定を合わせやすくなります。
金額と一緒に「自分が受け取るもの」を確認しよう
ホームページの見積もりは、安いか高いかだけでは判断しにくいものです。
完成するページ、原稿や写真の担当範囲、申し込み機能、公開後の管理まで確認すると、ご自身に必要な依頼かを考えやすくなります。
まずは、見積もりの中に「含まれる作業」「別料金になる作業」「自分が準備するもの」が分かるように書かれているかを見てみてください。分からない項目は、同意する前に質問して整理しましょう。
自作と依頼のどちらにするか迷っている方は、ホームページの自作と外注の比較をご覧ください。
テクラボへ依頼する場合の標準作業範囲と料金は、個人事業主向けのホームページ制作案内にまとめています。必要な作業を整理するところから、ご相談いただけます。

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